夏目漱石紙幣は平成十九年に役目を終え――

Sハラ氏は財布の中身を確認した。五百円玉が一枚、百円玉が二枚、それから……十円玉を数えようとしたところで、Sハラ氏は財布を閉じた。むなしくなってしまったのである。

そういえば、とSハラ氏はコンビニでのバイト中のことを思い出した。レジの千円札を確認したとき、数十枚の野口英世氏の中に、一枚だけ夏目漱石氏の姿を確認したのだ。最近ではめったに見かけなくなった。Sハラ氏は夏目氏に、おひさしぶりです、と声を掛けたとか掛けなかったとか。真相は闇の中である。

きっと夏目氏は居心地が悪いだろう、とSハラ氏は思った。周りはみんな野口氏である。間違えて女性専用車両に乗ってしまった時のような心持ちなのではないだろうか。

であれば、とSハラ氏は考えた。私の財布においでなさい、と。Sハラ氏の財布には野口氏どころか、人の顔が描かれた紙は、一枚も、入っていない。まるで通勤ラッシュ時の下り電車である。あの恐ろしい女性専用車両はないのだ。夏目氏もきっと心地よく過ごされることだろう。

Sハラ氏はすっかり軽くなった財布をそっと置き、空腹に耐えるべく生唾を飲み込んだ。

ヤバい肉をむさぼる小学生

 

 

 私が小学生の頃、放課後のおやつは肉屋の焼き鳥だった。肉を売る片手間に、三十円かそこらで売っていたものだが、種類はたくさんあった。私は塩っぱいハツと、衣がふにゃふにゃの唐揚げ串が好きだった。我々小学生一行は近所にある二軒の駄菓子屋よりも、その肉屋の焼き鳥を愛していた。

 だが、ある日、仲間内の一人が、母親から聞いたという情報をリークしてきた。

「ここの焼き鳥って、ヤバい肉を使ってるらしいよ。この焼き鳥を食った一組の〇〇が食中毒になったんだって」

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口癖は「うんこちんちん」

 私のここ一年ほどの口癖は「うんこちんちん」だ。おはようの代わりに「うんこちんちん」。お腹空いたの代わりに「うんこちんちん」。嬉しくなったら「うんこちんちん」。悲しくなっても「うんこちんちん」。最近では何の脈略もなく(そもそも「うんこちんちん」が正しく収まる脈略などないが)、無意識に「うんこちんちん」と口走ってしまう有様だ。いつか公共の場で「うんこちんちん」を発射してしまうのではないかと思うと、恐怖でうんこの出も悪くなる(ちんちんはよく出る)。

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Wii版大神を買った

暇が暇になってきたので、Wii版の大神を買ってみた。主人公のオオカミを操作して冒険するゲームらしい。そうかそうか。

一寸法師やらヤマタノオロチやらの昔話をごちゃ混ぜにした世界がなんだか面白そうで、あと、980円だったから買ってみた。ちなみにマリオのサッカーゲームは480円の半額だったが、480円の半額なので買うのはやめた。よほどの欠陥がないと、480円をさらに半額値引きしないだろ。そうだろう。なあ、そうだよな。うん。

クリアまでプレイできるほど面白いゲームなのか、はたまた、続報記事は永遠に書かれないのか。とりあえず、今日もこれからプレイします。暇が暇なので。

心の疲れや不安を解消する方法

大発見である。なんと、「心の疲れ」とか「不安な気持ち」を治す方法を発見したのだ。もちろん、危険なお薬の力は一切借りない。しかも、その方法は2つもある。もし失敗したとしても、もう一つの方法で再チャレンジできるという寸法だ。こいつはすごい。ノーベル賞のどれかを1つくらい貰ってもいいんじゃないだろうか。それではさっそく、発表しよう。

 

 

方法その1 食べる

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