s_harakunの日記

25歳無職の日記です。

s_harakunさんちのメイドラゴン

労働で一番辛いのは労働ではない。死にたくなるのはいつでも出勤前日の夜である。

もとい、前日の朝からすでに辛い。ひどいときは二日前の昼飯が喉を通らないときもある。前回の就業で何か失敗をしたときなどは、もれなくその状態になってしまう。喉が、キュッ、てなる。だから、いつもより多めに咀嚼しなきゃいけないのだが、そういうときに限って虫歯だったりするのだ。ストレスは時に虫歯の要因にもなるという。これは立派な労災である。労基署への申請もやぶさかではない。

 

maidragon.jp

ところで最近、「小林さんちのメイドラゴン」というアニメを観たり観なかったりしている。小林さんという人間の家にドラゴンが現れて、生活を共にするという話だ。

小林さんは、ドラゴンを見ても、あまり驚かなかった。普通なら、驚く。私だって驚く……と思ったが、しかし、ドラゴンが現れるのがあの日であれば、私でも驚かずにいられるかもしれないのだった。そう、出勤の前日である。出勤前日の私は「とても気分が落ち込んでいる」。だが、この時の「とても」は、あなたの考えている「とても」の数十倍巨大なものを指しているのである。私が「とても気分が落ち込んでいる」と言ったとき、すでに私は人間ではなくなっている。私は座布団になる。床にぺちゃりと横たわり、じっと動かない。呼吸をしているのか、していないのか、自分でもわからなくなるほど、生きた心地をかなぐり捨てるのである。

 

座布団は驚かない。無職の男に上に乗られて、プシューーーッと長めの屁を噴射されても、ビクともしない。屁どころか、おしっこをかけられても、うんこを乗せられても、うんともすんともしないのである。

座布団と化している時の私ならば、と思う。突然、玄関からドラゴンが入ってきても、驚いたりしないだろう。ドラゴンが私の上に座って、部屋を埋め尽くそうかという巨大なうんこをしても、その茶色い塊の下で、私は明日の出勤に震えるのである。

 

サバンナの象のうんこよ聞いてくれだるいせつないこわいさみしい   穂村弘

 

シンジケート

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