オープニングが本編です

オープニングってなんのためにあるのでしょうか。

本編の雰囲気を伝えるため? 視聴者に「これから始まるよ!」と心の準備を呼び掛けるため? キャラクター紹介のため?

いずれにしても、アニメのオープニングは本の表紙みたいな、本編を補う付属品だと思っている人が多いのではないでしょうか。

ところで、現在放送中のアニメ「ひなこのーと」のオープニングがこちらです。

 


TVアニメ「ひなこのーと」オープニングテーマ「あ・え・い・う・え・お・あお!!」試聴動画

 

どうですか、この「どきどきとわくわくをいっぱい うるうるときらきらをぎゅっと詰め込んだ」オープニングは!

すごいでしょう。

ええ、すごいんです。

僕はこのアニメ、見るつもりはまったくなかったのですが、このオープニングにガツンとやられてからは毎週欠かさず視聴しています。

このオープニング、とにかくサプライズが多いんですよね。曲ってそれぞれ違うものだけど、なんとなくの型というか、コードのようなものがあります。だから初めて聞く曲でも、出だしさえ聞いてしまえば、あとはぼんやりと予測がつくものです。

でもこの曲はてんでばらばら。10人がそれぞれ作った短い曲を力技でくっつけたみたいな。すばらしい。

作家の保坂和志さんという人がどこかで言っていましたが、スポーツでよく「まさかの展開」という言葉を使うけど、それはぜんぜんまさかじゃなくて、ルール上起こりうることなのだから、想定内の展開だと。サッカーの試合なのに急に全員がラグビーを始めるぐらいじゃないと、まさか、とは思わない。そういうニュアンスのことを言っていました。

思うに、このオープニングって、ルール破りな展開が多いからこんなにわくわくするんじゃなかろうか。歌に明るくないので詳しいことは説明できませんが。

あと、曲だけじゃなくてアニメーションも特殊じゃないですか?他ではあんまり見ない動きしますよね。「ぬるぬる動く」っていうことだけじゃなくて、ポーズとか構図が新鮮。

なにより、たのしい!

ハッピー!

 

ところで、エンディングはこちらです。


TVアニメ「ひなこのーと」エンディングテーマ「かーてんこーる!!!!!」試聴動画

 

最高ですね。

 

ちなみに本編はこんなにサプライズ満載ではなく、オープニングで爆上がりした心拍数を落ち着けてくれる内容です。

1分半のオープニングを補足するためにあるのが本編だと言っても差し支えないと思われます。

そういえば、どこかの作家(保坂さんとは別の人)が「小説はタイトルが一番重要で、小説自体はそのタイトルを説明するためにある」みたいなことを言ってたような。

だとするなら、「ひなこのーと」は極めて文学的なアニメなのではないか……。文学とはいったい……うごごご!